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日本経済を襲う二つの波―サブプライム危機とグローバリゼーションの行方
カスタマーレビュー 
財政政策はいいけれど
(2007-11-28)
バブル崩壊後の日本経済の状態を解説している本。
確かに金融政策で経済が立ち直らない理由は、なるほどと納得させられる。
しかし一方で、財政政策による有効需要創出を主張する場面では、
財政政策の中身について触れられておらず、国家予算の資金配分についてまでの
考察が行き届いていない。
有効需要の波及係数まで分析し、予算の投下先業種の絞込みまでは期待したかったところだ。
日本経済に関心のある方にとって必読の本
(2007-09-09)
経済政策に関係している政治家やジャーナリストの方々に広く読んで頂きたい.バブル崩壊以降の過去の経済政策の総括をしており,橋本内閣による早過ぎた構造改革,小泉竹中財政政策による危機(竹中ショック),無意味だった日銀量的緩和,および諸経済学説の誤りが説得力をもって語られています.漸く企業の借金返済が終わり転換期にある日本経済を鳥瞰する上で,長かった不況の意味を正しく理解することが不可欠であり,この本を読めば日本経済に自信を持てるようになります.普通の経済学者の説は理念から現実を仕切ろうとするので疑問が多々起き,「竹中先生の話は聞けば聞くほど解らなくなる」(某自民党議員)のようになるが.クー氏の説は,逆に現実に起きている経済現象のデータから説き起こしているので極めて解りやすいのが特徴です.真理は解りやすい中にこそある好例.
本当のことを言っているのでメディアに無視されてる本です
(2007-06-17)
もちろん、一応は採り上げてはいますが、それはこの本の内容に相応しい扱いではありません。
リチャードクー氏の主張をわかりやすく言うと、『80年代に企業は借金してまで土地・株などの
資産を買った。ところがバブルが崩壊し、資産は暴落、多額の負債が残ってしまった。多くの
企業が一斉に借金返済に走ったために、借り手が不足。結果として資金需要が減少し、金利が
低下したにもかかわらず、負債の返済に追われる企業は設備投資どころではなく、長期不況を
招いてしまった。一般に常識とされる“貸し渋り”などは一時的な問題に過ぎず、“借り手不足”こそが
長期不況の真の原因だった。』 これがバランスシート不況です。
最近では、ようやく企業も負の遺産を片付けつつあり、キャッシュフローの範囲内で設備投資
するようになってきました。この本を読めば、この15年間を総括できるでしょう。
ただ、「不況の元凶は銀行だ。貸し渋りのせいだ。」といった具合に、不況の原因を銀行の
貸し渋りのせいにしたい人たちにとっては、大変都合が悪い本でしょう。
条件付きで★5つ
(2007-01-24)
クー氏の前著「デフレとバランスシート不況の経済学」の続編的な内容です。この本を読んでいる方にとっては得るものは少ないかも知れません。しかし、クー氏の説明はくどいほど丁寧であり、経済学の門外漢の方でも腰を据えて読めば、ぐっと知識がつくいい本です。
経済がわからない人の為の経済学の本
(2007-01-21)
平成バブルが弾けて既に15年、如何して日本の景気が立ち直るのがこれほど掛かったかと理解が困難な人のための大変良い参考になると思います。
作者のRichard Koo氏は10年以上まえから、各種講演会、メディアにたいして「バランス・シート不況」の概念を説いてきた。ある時は、もてはやされ毎日のようにテレビ出演をされたりしたが、急にテレビ出演が減ったようであった。往時の日本政府の政策に真正面からぶつかって議論して来られた。日本だけでなく海外での評価も高い同氏の「バランス・シート不況論」の総纏めであると思います。
バブルが弾け15年経ち、結果Richard Koo氏の言ってきたことが、状況不明であった事柄の明快な解説になることは確かだと思います。
同氏が本書で書かれている通り、何十年に一度の大恐慌を通りすぎつつある今、過去15年を振り返りまた、その知識に基づき今後を見てゆくのに非常に参考になる良書中の良書と思います。
若い方から経営トップまで読んで納得する本だと思います。


