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カスタマーレビュー 
確かに“ひょうきん族”の影響ってスゴかったのかも
(2008-08-22)
知性派芸人ラサール石井による、80年代以降のお笑い史回顧&芸人評論。前半のノンフィクション編では、「コント赤信号」結成の経緯とサクセスストーリーを軸に「ひょうきん族」前夜からM-1までの歴史を回顧。後半は評論編として、たけし、さんま、志村、とんねるず、ダウンタウンの笑いに対する姿勢・特徴等を、同じ舞台に立つ現役芸人ならではの分析的目線で詳しく解説している。
中でも「ひょうきん族」の分析が興味深い。同番組では人気の漫才コンビを分断し持ちネタをやらせなかったが、こうした芸人の“バラ売り”によって、ネタで勝負する伝統的な漫才師は淘汰され、自分の言葉で喋れる芸人〜たけし、さんま、紳助らが勝ち残っていった。その一方で「ひょうきん族」の成功は、「楽しくなければテレビじゃない」のスローガンと共にフジテレビ全体を“ひょうきん族化”させ、やがてその波は他局へも伝染、芸能界におけるお笑い芸人の地位向上に一役買った。なるほどこの様に分析されると、「ひょうきん族」を挟んでお笑いの質が大きく変貌した事実がよく理解できる。
同じ「場」を共有した者の同時代の証言
(2008-05-20)
芸人に対する評価や、お笑いの解釈に関しては、
格別目新しいことは書かれていないのですが、
一流芸人たちと同じ「場」を共有してきた
人間の同時代評として価値がある本書。
M-1においては、第一回大会以降、紳助が提案した
「最低点=50点」が暗黙の了解となっている、といった
当事者しか知りえない情報も本書の読みどころです。
▼付記
2003年のM-1について述べられている所で、フットボールアワーに関し、
〈後藤のボケが冴え渡り〉(135頁)という記述がありますが、後藤ではなく
岩尾の間違いでは?
※初版版において
お笑い界の流れが分かる。
(2008-03-12)
芸人の目線からみたお笑い界を書き綴っている。
もうちょっと薄いのかと思っていたけど、一言一言選ばれた言葉を使われているのが伝わってくる内容。
よく分析してるなー、と感心することもしばしば。
個人的な話になるけども、僕にとっては中高生の頃はダウンタウンの笑いが絶対だった。
ダウンタウンを基準に他の笑いを見ていたと言っても過言ではない。
今は大学生、この考え方は薄れながらもまだ残っている。だが、この本を読んで思ったのは、笑いってのは一つじゃないってこと。
色んな笑いがある。笑いは笑いだけれども、笑いにはそれぞれの方向性がある。
以前、松本仁志が志村けんのことをおっとこまえと評していて腑に落ちなかったのを思い出す。だが、そんな事も今は少し理解できた様な気がした。
m-1チャンピョンはこう選ぶ
(2008-02-18)
花王名人劇場、ザ・マンザイからザ・ぼんちからたけし、さんまとお笑い芸人がビッグバンのように出てきた状況を当事者の一人として描いた、コント赤信号結成当初の苦労話もある程度面白いのだが、自身が毎年審査員として出演するM-1の評で、自身の求める基準が指し示されていて、「プロの見立てはこういうものか」と参考になった。お笑いがなぜ面白いのか、なかなか説明がつかないのだが、
後半の大物お笑い芸人評はページ水増し感が強いが、一般人が知らないエピソードが多く、それなりに読める。


