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カスタマーレビュー 
ささやかな上機嫌
(2007-04-24)
『破顔』とは、いいネーミングです。黒を基調とした装丁も悪くないし、モノクロ写真もいい。中身は日経夕刊の随筆欄「プロムナード」に週一で掲載された小文25篇。
「たかだか七日ほどの間に、こころをよぎった由無いことを、ささやかな上機嫌にくるんでお話しする」と、後書きにありますが、私は著者長塚京三氏に共感するというより、新鮮な驚き(むしろ脅威の眼)を以って、全篇を一度に読んでしまいました。
内容を紹介するのは控えますが、本の題名と同じ「破顔」と「手のひら大」「甘えどき」などは、印象深く、いちいち腑に落ちるというか、本当にそうだなぁと感じました。少々むずかしいところも彼らしく、実に「おヌシ、デキルな」で、団塊近傍世代の読者には特に効果的かと。
『寒山拾得図』の、幽暗の中で不気味に”破顔大笑”する寒山と拾得の表情に似たアクの強い怪異さ加減もほどよく、俳優 長塚京三の破顔(歯顔?)は、したたかで且つ温かい。


