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カスタマーレビュー 
美しい漫画
(2008-12-16)
売れっ子漫画家だった吾妻ひでおさんが、仕事が出来なくなって酒びたりになり、ついにはホームレス生活を送る・・・といったさまを描いた、作品集。
とても面白いという評判を聞いていたので、いまさらながら読んでみました。
ホームレス生活をしたことのないわたしにとっては、たいへん刺激的というか、「へー、そういう生活をしてるのか〜」と勉強になることが多かったです。
例えば、
>「結局、腹へったとか(中略)煩悩がオレを突き動かしてるわけね」
>「ごみ袋あさるのなんか平気だもんね」
といいつつ、生卵やアンチョビピザ一切れなどをごみ袋から拝借する作者。生卵とてんぷら油を混ぜてマヨネーズをつくり、「めじろよ オレって けっこう 優雅?」と尋ねるシーンは妙に美しくて好きです。
「うまげや」のごみ袋をあさって食べ物があると歓喜する作者。しまいには、どのゴミ箱にどんな食べ物があるか、だいたい予測できるようになったと書いてあります。
よくよく考えると、「あっち側」に行ってしまっているようにも思うのですが、作者のもつ人間らしい感覚が、この漫画をわたしにも共感できるところに置いてくれています。
ガス管の肉体労働をやっていた折、ガス会社の社内報に漫画を描いて送ってみるエピソードが好きです。もちろんプロの作品ですから、すぐ掲載されます。「漫画家の吾妻とは気づいてくれなかったけどね・・・」とか言いつつ、まんざらでもなさそうな作者。
ほかのエピソード(警察に保護されたら、警察にもあづまファンがいて、「先生ほどの人がどうしてここに・・・」とびっくりされた)でもわかりますが、作者を苦しめた漫画こそが、やはり作者の心のよりどころであり、誇りであり、唯一の生きる手段でもあるのでしょう。
このようにプライベートで、悲惨なことを書きながらも、読後感がさらっとしていて、それでいて美しいコマもあって、心に響くというのは、作者の漫画家としての技量にほかなりません。
作者の行動は確かに常軌を逸しているように見えます。住む家を出て行ってしまったり、アルコール依存で措置入院してしまったり、ある日突然仕事をやめてしまったり。しかしこの漫画を読むと、人間って、そういうこともあるかもなあ、などと共感してしまうのが不思議です。
もっとこのような漫画を、読みたいなと思いました。
酒はこわいね
(2008-10-04)
仕事のプレッシャーで酒におぼれるというのはよくあるパターンです。わたしもやりました。アル中になる前に内臓が受け付けなくなって倒れて養生するはめになったのですが結果的にはそれでよかった。本当に呑めるとこうなるというのを、しかもまさかかつてファンだった作家さんの体験で作品として読むことになるとは思わなかった。
でも、まあ、らもさんよりはましなのかな。
129番目のレビューです
(2008-07-27)
129番目のレビューですね。これ以上必要はないのかもしれませんが、ヤケテンやぶらっとバーニーの愛読者だった人間として、本当に10数年ぶりに読んだ久々の吾妻ひでおでした。
やっぱり普通の人ではないですよ。
確かに、こんなこともして生きていくことができる、というお手本にはなるかもしれないけれど、一世を風靡し、それ相応の漫画雑誌に連載を持っていたという人の「瘋癲日記」だと思います。だれもがまねしようとしてもできないものですし、やっぱりある時期擦り切れるまで仕事をした人の本当の心根だと思います。
だから、これは仕事をここまでしたんだから、ここまで壊れてもやっていけるんだ、という励ましになることこそあれ、これが、どんな生き様でもOKなんだ、という逆切れ的な割りきりには読めません。またそのように読んでは本当に目一杯仕事をした人に無礼でな感じすらします。
本当に、これは、とことん仕事をした人の記録です。脱帽以外のなにものでもない。人間ここまで仕事をして、フワーとなるべくして脱走してしまうことが重要なんだと思います。その後手に付けた仕事が(頭も使うけど)肉体労働に回帰していることがいいですよね。あれは自然のリバビリだと思います。バランスを取ってんだな、ということだと思います。
逃げてんじゃなくて、体がバランス取ろうとしているんですね。
10数年ぶりですが、昔以上の筆力と淡々とした画力に、年齢的に若干先輩にあたる吾妻ひでおを久々に堪能しました。
今の時代を生き抜く知恵
(2008-06-30)
単純に面白い!興味深い!内容です。
体験した人だけが語れる面白みがありますね。
絵がとても見やすく話の展開もわかりやすい。
一歩間違えば悲惨になってしまう話を面白く語れるのは才能ですね!!!
「ホームレスをやっていると働きたくなる
肉体労働をやっていると芸術がしたくなる」
という所に人間の本質を見たような気がした。
この人が怖いわー(ーー;
(2008-05-29)
この人はマンガから逃げて浮浪者まで落ちたり、アル中で入院したり
してしまったが、けっきょく逃げられずにまたマンガに戻ってきてしまった。
ヒサンな浮浪者生活やアル中生活をサラッと描いている、この人が
怖いわー(ーー;


