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カスタマーレビュー 
正統派ジャンヌ伝
(2008-05-23)
ジャンヌ・ダルクの短い生涯は、世界の歴史上の事件の中でも最大の「奇蹟」と言える。 農民の娘が王太子と会うという高い壁、訓練をしていない、しかも、女性が戦闘の中に入って行くという高い壁を乗り越えていったことを普通に理解することは出来ない。 AもBも文字はわからないと言っていた 働き者で素朴な気立てのよい娘だった 信心深すぎる程でいつも祈っており、それをからかったこともある 貧しい者に施しものをしていた といった証言が残されている(伝説ではなく、死の20年後から始まり6年をかけて行われた処刑判決破棄裁判の記録による)。 話し方が立派であった 美しい娘であったが、聖なるものを感じ、欲望をいだくことは無かった いざ鎧を身に付けると、馬に乗ることも作戦も、一生を戦場で生きてきた将軍のようであり、それゆえに兵士から尊敬されていた 兵士を励ますために無邪気に伝説の戦争の話などをしていたが、現実の話になると、オルレアンを解放し王太子をランスで戴冠させる使命のことだけを繰り返していた あさってより明日、明日より今日といつも急いでいたし、時にはいらだったような言動もあった との証言も残されている。 この二面性もまた理解し難いものである。そのため、伝記や映画では、それぞれが大きく異なった解釈と表現にならざるを得ない。それも止むを得ないことと思われる。 ジャンヌがオルレアンに現れた日のことを、市民は、「あたかも神から送られた天使が降り立ったようでした」と言い残している。 この映画は、ジャンヌの天使としてのイメージと、ヒロイズム(ジャンヌは崇拝されることを畏れていたが・・)を大切にしていると思った。主演女優がそのイメージに合致している。 このようなよいドラマがすでに入手し難くなっているのは残念である。 ビデオは140分だが(赤ちゃんのジャンヌや子供時代のほとんどがカットされているなど、全体にやや急ぎ足の印象あり)、180分のノーカット版のDVD化を願いたい。


