レビュー(Amazon.co.jp)
???タクシー運転手のトラヴィスは、大統領候補の選挙運動員ベッツィに心惹かれる。だが、デートは失敗。そんな折、トラヴィスは13歳の売春婦、アイリスと出会い、足を洗うよう説得する。トラヴィスは使命を感じ、銃を手にアイリスのいる売春宿に向かったのだが…。
???ニューヨークの夜を走る1人のタクシードライバーを主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描く。ベトナム帰りの青年トラヴィスをロバート・デ・ニーロが演じ、世界の不浄さへのいらだちを見事に表現した。トラヴィスの強烈な個性は、70年代を代表する屈折したヒーロー像となった。
???監督は、マーティン・スコセッシ。ホームタウンのニューヨークを舞台に、先鋭な人間ドラマを作りあげた。これが遺作となったバーナード・ハーマンの音楽も印象的で、特にトム・スコットのアルトサックスが冴えわたっている。(アルジオン北村)
カスタマーレビュー 
二丁拳銃に捧ぐ。
(2003-10-01)
人間は二種類に分けられる。部屋にタクシードライバーのポスターが貼ってある人と、そうではない人。私のまわりにいる人に尋ねたところ、23人中、12人が「はっている」と答えた。52%。過半数を超えている。
というのはまったく嘘ですが、私にとっての『タクシードライバー』は、ポスターのイメージ、言い換えるなら、トラビス(デ・ニーロ)のモヒカンなのです。みるからに、「いかれた」感じがするでしょう、あのポスターは。
安心してください。実際、作中でも暴走しまくりです。下層階級の鬱屈した重いとか、当時のアメリカの(ベトナム戦争に象徴されるような)暗い状況とか、いろいろ難しい問題もあるかもしれませんが、そんなことはとりあえず横においといて、ビジュアルだけでもう充分に楽しめます。
見た後にトラビスの真似をするのは全然かまいませんが、自分の部屋の鏡の前だけにしておきましょう。確実に真似をしたくなるとは思いますが…
社会に適応できない男が成熟して行く過程の物語と見ることができる
(2001-12-08)
元米海兵隊員で、夜眠れない男(ベトナム戦争の後遺症?)トラヴィスは夜勤のタクシー運転手になる。美しい女性と出会うが、女性との付き合い方がよくわからないため、振られてしまう。トラヴィスはその後、13歳の売春婦アイリスを「救助」。荒っぽいやり方ではあったが、このことで一種のヒーローとなったことは、今まで社会との付き合い方が不器用だったトラヴィスが彼なりの「成熟」を成し遂げたようにも自分には感じられた。最後のシーンがそれを象徴しているようだ。
独特の雰囲気のある社会派映画で、70年代のアメリカの雰囲気を知る上でも参考になります。


