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カスタマーレビュー 
高いリアリティ
(2003-08-11)
自分自身に戦場の体験などあろうはずもないのだが、この映画で描かれている戦闘シーンは、非常にリアリティが高いと思われてしまう。
ペキンパーのスローモーションを多用するシーンの描き方は、極限状態で混乱しがちな人間の視点を、忠実に再現していると思う。例えば、序盤において、独軍の陣地に赤軍が攻撃をかけてくるシーンがある。極限状態において、時間の流れ方は速いようでいて遅くなる。状況は輻輳しているのに、眼前で行なわれていることの時間の経過はじれったいほどゆっくりだ。そしてゆっくりであっても、普通の人間が眼前の状況にあわせて都合よく動けることは、まずない。このシーンなどは、そうした状況を上手く描いていると思う。
その中で的確に動ける者が、戦場における本来のヒーロー(例えば、スタイナー軍曹)たるものなのだろう。
さらには、この映画は、戦争における多くの不条理も、上手く描けていると思う。少年や女性まで動員した(あるいは自ら進んで戦った)赤軍の内情、戦場における人間の残虐性、軍隊という権力的な構造を持った組織内部の軋轢…。
この映画は、いろんな意味で、自分の中で、未だに最高の戦争映画である。
ベスト・オブ・戦争映画
(2002-10-02)
ペキンパー御大が放つ、戦争映画の大作。原題は「鉄十字章」。邦題のつけ方のセンスの無さは、嘆かわしいばかりである。
名誉欲に駆られるどうしようもない上司。信頼と実績(シュタイナー伍長は鉄十字章受章者)はあるが一筋縄ではいかない、部下の主人公。名誉欲ゆえの、部下への裏切り。
そして炸裂するソ連製サブマシンガンPPsh41。
毎度毎度、このシーンには鳥肌が立つ。
いまだ色褪せぬ金字塔
(2002-07-08)
数ある独軍主演映画でも、この映画の衝撃は何度見ても色褪せない。たとえばスローモーションの効果は、攻撃する場面とされる場面、敵味方関係なく容赦なく現れる。そして否応無く観者を、戦場での逆らうことの出来ないとてつもない力の存在として見せつけてくるのだ。考証も当時としては画期的でT34の存在やMG42での塹壕戦など、とてもリアルに描かれている。特にMG42は「プライベートライアン」では湯気を出す銃身しか見るべき点はなかったが、怒涛のごとく現れる赤軍をなぎ倒すあの描き方こそ本来の姿! 最後でもMG42は重要な役割を果たしている。MPサブマシンガンも同様、弾装の装填できない大尉の象徴的なシーン。これは決して兵器マニア向けの作品ではないが、西洋社会における塊...?!器の常識とは個人の生死に直結するほど重要であることを認識させる映画でもある。


