この商品を買った人はこんな商品も買っています。
アーサー・ミラー〈1〉セールスマンの死 (ハヤカワ演劇文庫) (ハヤカワ演劇文庫)
エドワード・オールビー(1)動物園物語/ヴァージニア・ウルフなんかこわくない (ハヤカワ演劇文庫3) (ハヤカワ演劇文庫)
The Great Gatsby (Penguin Popular Classics)
カスタマーレビュー 
傑作!
(2008-05-09)
父:成功の秘訣は人間的な魅力である!
(本当は何なんだい!?兄さん?)
兄:これで、これでいいんだよね!?父さん?
⇒畜生!あんただって所詮落ち目じゃないか!わからないのか?俺は、無能なんだ!
弟:俺が、俺が何とかするよ、兄さん!
(父さん、何で僕を愛してくれないんだい?)
母:あんた、十分に幸せだったじゃない…。
いったい何を、そんなにがむしゃらに追いかけていたんだい?
この家族の失敗は、現実を直視することを避けたことにある。
だが、それはありふれた落とし穴である。
なんと痛切に“成功”という観念に取り憑かれていることか!
なんと痛切に、自信を持てないことを人が恐れ、恥じていることか!
その切迫感がなんと単純な判断を誤らせることか!
凡庸なある人物の、ひとつの小さな死。
彼は冴えなかったが、
同情にすがらない誇りを持ち、責任を取ろうとした。
彼の死は家族を強迫観念から解き放った。
家族は支えあい、しぶとく生きるだろう。
父のプライドが例えお門違いの馬鹿げたものであったとしても、
家族はそれを愛していたことに気づくだろう。
本気で父を恥じている、その同じ心で。
家族は、そして家は脈動を続け、
またそこにはドラマがあるだろう。
とにかく素晴らしい!
(2007-05-21)
十数年前に観たのですが、今だにこの作品を越える作品は無いと思っています。
何度も観たいのに、ビデオでしか手に入らないのが残念です。
家族の在り方、理想と現実の狭間で
(2006-03-09)
家族って何なのだろう?
観終わってから、じわじわと考えに耽ってしまう。
原作は戯曲家のアーサー・ミラーの作品。
自分は多くの人々に好かれている完璧な人間、と家族に吹聴するセールスマンのウィリー。しかし実際は周りから煙たがられ、2人の息子とも上手く付き合えない不器用な人間。そんな彼が次々と不幸に見舞われ、悲劇的な結末を迎えるという内容。
アメリカではスペシャルテレビドラマとして作られた作品だが、キャスト・演出どれをとっても必見の価値あり。
特殊メイクで老けた初老男に扮したダスティン・ホフマンと、30歳を過ぎても定職に就けない長男役のジョン・マルコヴィッチの熱演はいつまでも記憶に残る。
完璧と信じていた父親の浮気現場を目撃して絶望し、何事に対しても投げやりになった長男の姿がなんとも切ない。そしてそんな夫を最後まで信じ、息子たちを叱責する健気な妻。
原題のPrivate conversationが示す通り、物語は現在・回想・ウィリーの妄想の世界を交えて進行してゆく。
話し合った家族が一致団結したかに思えた矢先、職場をクビになり、息子の未来も潰えたと知ったウィリーの最期は観る者の胸に迫ってくる。
そして、家族以外誰も来てくれない葬儀のシーン。
理想と現実の違いを悟る長男と、相変わらず大きな夢を語る次男の会話を残し、静かに終わってゆくラスト。
娯楽映画では決して味わえない深い余韻に包まれた映画です。


